学生の頃、学年に1人は授業中に立ち上がって騒ぎ出す人はいませんでしたか?
それが僕です。
何も考えずに学生生活を過ごしていた僕は社会人になってから
「僕はなぜこんなこともできないんだろう?」
「周囲の友達に比べて自分だけが子どものままで止まっている。」
社会人になってからそう思うことが増えました。
その息苦しさに耐えかねて一時は鬱になりかけていました。
転職をして、鬱も回復し気持ちが少し落ち着いたころに
「自分のIQはどのくらいなんだろう?」
とふと疑問に思いWAIS-IV(知能検査)を受けてきました。
その結果は・・・

IQ86
平均(100)を大きく下回るわけではないけれど、いわゆる「普通」よりは少し低い。
世間では「境界知能(IQ84以下)」に近い数字と言われることもあります。
そんな僕が、合格率の15%未満の難関国家資格「行政書士」を目指すと決めたら、周りは笑うでしょうか。それとも「無謀だ」と止めるでしょうか。
この記事ではIQ86の僕がなぜこの無謀とも思える挑戦を始めたのか、
そして同じように
「自分には何も才能がない」
と悩んでいる人が諦めてしまわないよう、僕自身の決意とともにお話しします。
1. IQ86という数字を突きつけられて
そもそも、なぜ知能検査を受けたのか。 それは社会人になってからの「生きづらさ」が原因でした。
- 同じミスを何度もしてしまう。
- 会話がかみ合わない時がある。
- 周りの人が当たり前のように出来ていることが自分はできない。
「頑張りが足りないだけ」

と自分を鞭打ってきましたが、限界を感じて検査を受けた結果、出た数字が86でした。
正直、ショックでした。
「やっぱり自分は劣っているんだ」という証明書をもらった気分です。でも、同時にどこかホッとした自分もいました。
「自分ができないのは怠慢ではなく、脳のOSがそういう仕様だからだ」と納得できたからです。
2. なぜ、あえて「行政書士」なのか?
IQ86と診断された人間が、なぜわざわざ「文字の塊」である法律系資格、それも行政書士を目指すのか。理由は3つあります。
① 「手に職」がない不安を払拭したい
僕のようなタイプは、会社という組織の中で器用に立ち回るのが苦手です。ADHDの傾向も相まって、事務作業のミスも多い。 「このままでは一生、誰かに使われて怯えながら生きることになる」という恐怖がありました。法律の知識という「武器」を持つことで、自分を守りたかったのです。
② 行政書士試験は「暗記と努力」で突破できる(と信じている)
司法試験や予備試験のような、異次元の思考力が求められる試験は無理かもしれません。でも、行政書士試験は**「過去問の徹底的な反復」と「基礎の積み上げ」**で合格圏内に届くと言われています。 地頭(スペック)が足りないなら、時間(リソース)で殴る。これなら僕にも勝ち目があると思いました。
③ 同じ悩みを持つ人の希望になりたい
ネットを見ると「IQ○○だけど合格した」という景気のいい話は、だいたいIQ120以上の高IQ者の武勇伝ばかり。 「IQ86、普通よりちょっと不器用」な人間のリアルな合格体験記が、世の中には必要だと思ったんです。
3. IQ86流・泥臭い勉強戦略
高IQの人が「3ヶ月で合格!」と言っているのを横目に、僕は**「人の3倍の時間をかける」**ことを前提に計画を立てました。
勉強を「視覚化」する
法律の専門用語は抽象的すぎて、僕の脳ではイメージが湧きません。 例えば民法の「虚偽表示」や「代理」など、登場人物が増える話はすぐにパニックになります。
そこで、テキストの余白には必ず**「相関図」**を自分で書くようにしています。「AさんがBさんに騙されてCさんに売った」という図をセットにしないと、1行も理解できないからです。
「忘れること」を前提にする
普通の人なら3回繰り返せば覚えることも、僕は10回やらないと定着しません。 だから、僕は自分の記憶力を1ミリも信じていません。
- 朝、昨日やった問題をもう一度解く
- 昼休みに、間違えた肢を確認する
- 夜、新しい範囲をやる この「しつこすぎる反復」が僕の命綱です。
100点を目指さない
行政書士試験は300点満点中180点で合格です。 難しい学説や、10年に1度しか出ないようなマニアックな判例は、僕の脳のキャパシティ(容量)を圧迫するだけ。 「みんなが解ける問題を絶対に落とさない」ことだけに集中し、脳のメモリを節約しています。
4. 突き当たる「壁」と、それを乗り越えるメンタル
勉強を始めて数ヶ月。正直、何度も心が折れそうになります。
- 模試を受けても、点数が全く伸びない
- 昨日覚えたはずの「行政不服審査法」の用語が、今日には霧消している
- Twitter(X)で「1ヶ月で憲法マスターしたw」という投稿を見て絶望する
そんな時、自分に言い聞かせている言葉があります。 「僕のCPUは古い。だから読み込みに時間はかかるけど、一度インストール(定着)させれば動くんだ」
IQの低さは、スタート地点の足枷にはなりますが、ゴールの制限にはなりません。ただ、人より歩くのが遅いだけ。なら、人より早く出発して、長く歩けばいいだけの話です。
5. 今、同じように「自分はダメだ」と思っているあなたへ
もしあなたが、「自分は地頭が悪いから」「要領が悪いから」と夢を諦めようとしているなら、少しだけ待ってください。
IQはあくまで「情報の処理速度」や「パターン認識力」の指標に過ぎません。「継続する力」や「どうしても受かりたいという執念」を測るテストではないんです。
行政書士試験の勉強を始めてから、僕の生活は変わりました。 「どうせ無理だ」と諦めていた頃より、必死に六法をめくっている今の方が、ずっと自分のことを好きになれています。
おわりに:挑戦は続く
現在の僕の成績は、まだ合格圏内には届いていません。 でも、憲法の理念を知り、民法の条文が少しずつパズルのように組み合わさっていく感覚は、これまでの人生で味わったことのない快感です。
IQ86の僕が、行政書士のバッジを胸につける日。 その時、このブログは最強の「逆転合格記」になります。
同じ空の下、不器用ながらも戦っている受験生の皆さん。 一緒に、泥臭く、かっこ悪く、最後まであがき続けましょう。


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